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法曹コース出身の司法試験合格者体験談Y.Suさん

法曹コース出身の司法試験合格者体験談

  • Y.Suさん(女性)
    2024年合格 受験回数1回
    法学部法律学科卒
    法曹コースの魅力を教えてください。
    法曹コースの魅力としては、少人数教育を行っている点や、法科大学院まで継続して指導を受けられる点が挙げられます。法曹コースは定員が約30名であり、指導に当たる先生方が一人一人の学習状況をよく把握しているため、それぞれに適した手厚いサポートを受けることができます。また、法科大学院への進学後も、基本的には同じ先生方が指導を担当してくださるため、自分の弱点や成長度合に応じたアドバイスをいただくことができます。さらに、法曹コースに進学した場合には、Web上で自習用のビデオ教材を見ることができたり、長期休暇中に別途講義を受けたりすることができるため、通常の授業以外にも十分な学習の機会が提供されているといえます。
  • 司法試験を志した経緯、理由を教えてください。
    元々は、ある小説を読んだことをきっかけに刑事司法に関心を持ち、法律に関わる仕事をしてみたいとの思いから法学部に入学しました。その後、法曹コースで学んでいくうちに、その思いがより強く現実的なものとなり、学部3年生の頃に本格的に司法試験の合格を目指そうと決意しました。
  • 学部法曹コースでの学習状況を教えてください。
    学部時代は比較的活動の多いサークルに所属していたため、法曹コースの毎週の課題をこなすだけで精一杯で、それ以外の学習の時間はほとんど取れませんでした。他方で、法曹コースの課題自体には丁寧に取り組むようにしており、短答式についても月1回のテスト前には一定の勉強時間を確保していました。授業の復習などの自主学習はあまりできませんでしたが、裏を返せば、法曹コースで出される課題を一通りこなしたことで、ある程度の実力は付いたようにも思います。
  • 法曹コースに進学した経緯を教えてください。
    私が大学に入学した頃は、コロナ禍のためオンライン授業が中心で、特に法学部の授業は何百人単位で受動的に聴くものがほとんどであったため、若干の物足りなさを感じていました。そのため、より専門的な授業を少人数で受けてみたいと考え、法曹コースへの進学を希望しました。応募した当初の段階では、まだ法曹を目指すという意思は固まっていませんでしたが、結果として良い選択であったと感じています。既に法曹を目指している方はもちろんのこと、そうでない方であっても、まずは積極的に参加してみることをお勧めします。
  • 法曹コース生としてロースクールに進学する場合、2年生として入学することになり、3年生の7月には司法試験を受験することになります。つまり、ロースクール入学から1年3か月ほどで司法試験を受験するというハードなスケジュールだったかと思いますが、ロースクールではどのように学習されていましたか?
    ロースクールに入ってからは、本腰を入れて勉強しようと考え、ほぼ毎日自習室に通って勉強時間を確保していました。また、基本的には授業の進度に合わせて学習を進めており、各授業前に基本書を読み返したり、疑問点を予め書き出したりしていました。このように、授業をペースメーカーにすることで、計画作成に時間を要することなく着実に学習を進めることができました。
  • 司法試験合格に必要なことを教えてください。
    司法試験に合格するためには、過度なこだわりを捨てることが必要であると考えています。たとえば、学習を進めていく中で、先生方や同期などから様々なアドバイスを受ける機会があると思います。そうした場合には、自分のやり方に固執せず、一旦はそれを素直に受け入れてみることで、努力の方向性を適宜修正していくことが重要だと考えます。また、答案作成の面においても、自分が何を書きたいかにこだわって持論を展開するのではなく、出題者が何を書いてほしいかに合わせる柔軟性が要求されるのだと思います。そして、司法試験の勉強は長丁場になるため、心身の健康は何よりも重要です。身体や精神に負担がかかりすぎないよう、自分なりのリフレッシュ方法を見つけられると良いと思います。

法曹コース出身の司法試験合格者体験談