上智の法曹コースの魅力は、法曹コースに入った当初から先生方に答案を見ていただける点です。まだ答案作成に慣れていない、初学者の時点から答案を見ていただけるので、文章に変な癖がつくことがありません。また、数年にわたって同じ先生に答案添削をしていただけるため、自分の答案の癖や学習状況を把握していただけます。これは、少人数である上智の法曹コースならではの魅力だと思います。

私はロー進学当初まで、法曹になることは考えていませんでした。しかし、ロー進学後、たくさんの実務家教員の先生とお会いしたり、法律事務所にエクスターンに行ったり、友人が司法試験に向けて真摯に努力する姿を見て、自分も司法試験にチャレンジしてみようと考えるようになりました。司法試験にチャレンジするか悩んでいる方も、私のように学習が進むにつれて法曹を志すことがあると思うので、是非法曹コースにチャレンジすべきだと思います。

大学の授業は、定期試験前に復習をする程度でした。毎週法曹コースの講義で答案作成の課題があったため、その課題は必ず提出するようにしていました。また、月1回短答試験があったので、その勉強は隙間時間に行なっていました。

法曹コースに入ることを決めたのは、大学在学中に1つでも全力を注げるものを作りたかったという軽い動機でした。私はサークルに入っていなかったため、サークルのように授業以外に全力になれるもの、友達を作れるものが何かを探したときに、法曹コースの募集を見つけました。

ロースクール入学後、GW明けから本格的に学習を開始しました。春学期は、同級生とゼミを組んで週1通程度過去問演習を行いました。何もわからない中での起案でしたが、問題の傾向を掴むことができました。夏休みは予備校の問題集で学習し、秋学期から過去問演習を再開しました。秋学期は、ゼミで週3通程度、自主学習で答案構成週10通程度行いました。過去問演習後、その年に出題された分野の問題集を演習していました。基本的には、1日12時間程度は学校にいて勉強をしていました。1週間の初めに達成目標を決め、その週に行われる予備校の答練の科目を中心に勉強をしていました。どの教科もコンスタントに学習しないと感覚を忘れてしまうため、1週間で全く触れない科目がないように調節していました。また、毎回答練後反省点や継続すべき点を自己分析し、その結果に従って全体の学習スケジュールの修正を繰り返していました。これにより、無駄な学習を行わずに成長することができたと思います。

司法試験合格のためには、自己分析が必要だと考えます。色々な方から勉強のアドバイスをいただくことが多いと思いますが、全てのアドバイスが自分に適しているとは限らないと思います。自分ができること、できないことを把握した上で、できないことを習得するために必要なことを見つけ出すことが成長のためには大切だと思います。