法曹コース出身の司法試験合格者体験談
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S.Yさん(女性)
2024年合格 受験回数1回
法学部法律学科卒法曹コースの魅力を教えてください。法曹コースの良いところは、①周囲の学生よりも早く本格的な学習を始めることができる点、②自分のことをよく知る先生方に5年間手厚くサポートしてもらえる点にあると思います。学部生の頃から、学期中や長期休暇を利用した課外学習があり、定期的に知識を確認するためのテストが実行されることから、自分の立ち位置を把握しやすい状態にありました。また、院に入っても基本的に同じ先生方が指導してくださることから、的確な添削指導や勉強方法等のアドバイスを受けることができる点も非常に魅力だと考えています。 -
司法試験を志した経緯、理由を教えてください。司法試験を目指したのは、小学生の頃から法曹(弁護士)を目指していたからです。最難関国家資格と謳われていることもありハードルは高いと思っていましたが、法曹コースの学習を通して早いうちから現実を見せていただき、着実に学習を重ねることができたことから、なんとか手の届く試験になったのだと思います。
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学部法曹コースでの学習状況を教えてください。学部時代は、まだコースから指定される課題も少ないと思いますので、基本的には履修計画に沿った科目を中心に勉強しつつ、コースの課題に取り組んだら良いかと思います。ですが、「そのうちから少しでもアドバンテージを」と思う方は、TKCシステムを利用して短答式を繰り返し解いたり、宍戸先生が提供なさっている基礎固め講座を視聴すると、普段の授業にも活かすことができるためお勧めします。
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法曹コースに進学した経緯を教えてください。法曹コースを目指して上智大学法学部法律学科を受験したので、進学は目標通りという形でした。ですが、仮に法曹を志していない場合であっても、日々の学習を充実させたい方や、大学に来た意味を見出したい方などには強くお勧めできるコースです。
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法曹コース生としてロースクールに進学する場合、2年生として入学することになり、3年生の7月には司法試験を受験することになります。つまり、ロースクール入学から1年3か月ほどで司法試験を受験するというハードなスケジュールだったかと思いますが、ロースクールではどのように学習されていましたか?学部時代とは打って変わって、周囲の熱意やレベルは格段に上がりましたから、最初は授業についていくことでいっぱいいっぱいでした。ソクラテス形式であるため、主として予習時間に多くの時間を割いていたと思います。しかし、それでは過去問や授業外の演習に取り組む時間がありませんから、もっと効率的に学習する必要があると考え、自身のレベルに沿った学習スケジュールを立てる事にしました。具体的には、自習室が開室する午前7時に登校し、1時間ほど使って短答式の問題を解いた後は、なるべく午前中に授業の予復習を行い、午後はなるべく起案に充てられるよう心掛け、大体21時ごろまで自習室で学習するという生活を送っていました。重要なのは、学習を自分だけで完結させない事です。たしかに、スケジュールやレベル感を考えると自分1人で学習を進めたいという気持ちも十分に分かりますが、あえてゼミを組んだり、課外学習にも参加する事で学習の方向性を正すことができます。ただでさえ閉鎖的な気持ちになってしまいがちですから、他者との関わりはあった方が心身ともに健康でいられるかと思います。
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司法試験合格に必要なことを教えてください。重要なのは、とにかく継続することだと考えます。学習を続けていれば壁にぶつかる事はもちろんあって、その度に自信をなくしてしまったり、全て投げ出して辞めてしまいたくなったりすることも当然あるかと思いますが、そこで諦めずに、ある程度休息を取りつつなんとか学習を続けていくことで、知識と共に少しずつ自信がついていくのだと思います。幸いな事に、コースの先生方は親切かつ熱心な方が多く、学習に関する事はもちろん、そうでない事にも親身になって相談に乗ってくださいますから、頼ってみるのもいいかもしれません。