西オーストラリア大学法学研修の体験談
国際関係法学科3年
松原りか子
松原りか子
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4年間の学びの集大成として行う卒業研究は、自分が最終的に選んだ専門分野へのチャレンジ。そして、大学院に進学する人にとっては、研究者としてのデビューの舞台でもあります。大切な機会だからこそ、教員1人に対し、学生が3~4人という上智大学ならではの少人数教育体制が活きてきます。指導教員は大学院で教える高度な専門分野の知識や経験をフルに活用し、1年間にわたり、学生の研究を直接指導します。
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授業は、憲法や海洋法など興味深い内容ばかりでした。ツアーの項目の一つとして、昔の裁判の流れを皆で演じてみるという楽しい企画もありました。短期語学プログラムとの差がしっかりと感じられ、「法学研修」の名に恥じない濃い内容が詰まったプログラムだと思います。先生によって授業形式は多少違いましたが、やはりリスニング力は試されました。私はまだ長時間聞き続けることが難しかったので、授業は日本語での法律の知識で補完しました。先生のなまりによっても聞き取れる量が変わったので、自分が聞き取りづらいと思う地域が判明したことが新たな発見です。一緒に受講した生徒たちは、なんなく英語を操る人から短く返答するのがやっとといった人までいましたが、放課後には宿題の内容を相談しあうなど良い感じにお互い助け合いながら課題をこなしていきました。
座学以外では、湾でカヤックをしたり、カンガルーやコアラに会ったり、現地の学生たちとトランポリンに行ったりとたくさんのアクティビティを体験しました。友人とフェリーのチケットを買い、ロットネスト島に渡ってサイクリングをしたことも楽しい思い出です。夜は部屋で友人と談笑をしながらゲームをするなど、寮生活に憧れがあった私にとっては起きてから寝るまでが貴重な経験の連続でした。現地の学生は学校でも休日でも積極的に関わってきてくれていたので、帰国後も連絡を取り合うような友達を得ることも可能な環境だといえます。
帰国して間もなく受けてみたTOEICでは自身の過去最高点を取り、パースでの一ヶ月が自分にプラスになっていることを実感しました。英語力に留まらず、寮生活での体験などを通じて、新しい友人を得ることもでき、本当に有意義なひと月を過ごせたと思っています。